家庭介護と歩くということ

家庭介護でつい置き去りにされがちなのが、「歩く」ということです。

例えば病気の療養を兼ねての介護であるとか、骨折などをしていて療養している、などの状態だと、歩くということは大変なことです。

本人にとってもなるべく回避したい事態ですし、介護している人にとっても、歩かせるということは面倒です。

例えば一度足を骨折したりすると、歩けるようになるまでは、リハビリをして過程を踏んであげないと歩けるところまで戻ることができません。

1ヶ月程度寝たきりを経験してしまうと、歩けるようになるまでには寝たきりになった以上の時間を要することになります。

それは介護される人にとっても介護する人にとっても大変な労力になります。

それでつい寝たきりになってしまう場合が多いのです。

車椅子や歩行器などを利用して歩けるようにしていくのですが、自宅でそれだけの余裕を持ってリハビリできるかどうかは難しいところもありますので、その分、介護する人に負担がかかることになります。

こうした負担のかかる過程において大切なのは、本人や介護している人が、自分でトイレに行く、歩く、という意思をしっかりと持っていることです。

本人が寝たきりでいい、オムツでいい、という気持ちを持ってしまうと、なかなか歩けるようになりませんし、そうなると、周囲で介護している人の気持ちも続かないと言うことになってしまいます。

骨折などを経験していれば、歩くことも苦痛である場合も多いので、このような状態を回避したい、という思いが強くなるとリハビリは難しいです。

でも、寝たきりになれば、それだけ筋力をはじめとして体力は衰えてしまいます。

できるだけ、自分でできることは自分でする、トイレもオムツに頼らず自力で歩いてトイレを利用する、という風にしておいたほうが、筋力も気力も衰えることがないのです。

ですから、本人が気後れすることなく、歩く練習をしたり、歩く選択をすることができるように、できるだけリハビリや介助をしてあげるようにしたいものです。

若い人とはペースが違う、ということを意識しながら、気長に歩行訓練やリハビリを行ってあげるようにしましょう。

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